ミタカ人権メータの主張

2023年4月


候補者の皆様への回答ご協力の訴え(4月8日)

三鷹市長選挙、市議会議員選挙の候補者の皆様へ
少々長い呼びかけになるかと思いますが、どうぞお読み頂きたく願っております。
はじめに、この呼びかけは「鏡の国」からのものとお考えください。
妙な呼びかけと思われる方も多いと思いますが、それはけっして中国からでもロシアからでもありません。間違いなく三鷹に在住する市民のひとり、間もなく69歳になる私からの呼びかけです。
どうぞ丸い筒状で表面にガラス塗装がされている容器をご想像ください。この容器の大きさはさまざまで、小さいものは人ひとりが入るほど、大きなものには何千何万もの人が入るものまであります。そして、内側からは外がよく見えますが、外からは内部があまり見えないのです。そうした大小さまざまな容器が雑多に山積みになってしかもブルブルと震え動いている・・・。
そう、お分かりになった方もいらっしゃると思いますが、この容器こそ人の世に分断をもたらす「差別」なのです。だから、ひとつの容器の外にいる人には中にいる人が見ている景色がとてもわかりにくい。仮に外にいる人が中にいる人が何か苦しんでいるようだと想像し同情や共感を抱いたとしても、その範囲の行動はほとんど中の人には意味をなさない。
つまり、この差別の容器の内と外の関係は、同じ容器の内部にある人同士の間では通用する法や習慣的思考が基本的に通用しないということになります。
これらは本当のことです。
ひとつ付け加えますと、この容器を(仮にそのひとつさえ)なくすためには、どうしても中で苦しんでいる人が叫びを挙げ、外の人がこれをしっかり受け止めて協力する、ふたつの行動が必要だということになります。さらに言えば、悲惨としかいいようのないたくさんの子どもたちの自殺もまた「外」には誰も子どもの叫びを受け止めて行動する人がいなかった結果ということになります。成長し変わらなければならないのは外にいる者、つまり「大人」ということになります。
こういう譬え話をすれば、そんなことは充分わかっているという候補者の方もたくさんおられることは承知しております。それでも人はそれぞれが歩んできた道の体験に縛られがちなもの。みんなで楽しく意味ある企画をいっぱいやれば街を良くすることができるとか、情報を共有すればもっと良い街ができるとか信じているのでは? と思われる方も候補者の皆さんの中にお見かけするところで、こんなことを書かせて頂きました。
お願いの筋の公開質問は、少々ハードコアです。それは人の社会がそれだけ厳しい掟で仕切られているからでもあり対象が世界の主要な大陸の上に積みあげられたいくつもの国家がそれぞれの内部に差別の容器を抱えたまま、経済戦から国際法の規範を突き破る大規模な暴力の応酬=世界戦争に再帰しつつある時代そのものでもあるからです。
それでも、けっして元気にあふれた皆さんに越えられないものではないと信じております。
同情や共感といったレベルを超えて差別をなくすためには、容器の障壁を越境する行動と日々の学びが必要です。
どうぞ何者をも恐れないそして小さな勇気を奮って回答のご協力を頂きますよう、心から訴えます。
ご回答は、どうぞこちらからお願いします。
(スマホでもご覧にはなれますが、PCでないと難しいつくりになっています)
平和と民主主義の成長のために
2023年4月8日 ミタカ人権メータ 呼びかけ人として 千葉正隆

人権メータという仕組み

 古来人間は、社会をつくり自由と正義のふたつをつねに追い続けてきました。自由と正義は豊かさとその平等な分配ということもできます。また人間は、限られた時間の中にある個としても、類としての命を繋ぐことを至上の価値とする存在です。そして現代は、人類が育てた知性が暴走し、自らの生存の条件であるグローブ環境を激しく破壊していることも事実です。
 ま、こんな哲学を書くまでもないのかもしれません。私たちを悩ませる事どもについて、佳いことは良い、宜しくないことはダメって叫ぼうではありませんか! そのひと言を口に出す小さな勇気がまずは大事です。

 それでも、何が佳いことなのか、何が宜しくないことなのかと迷ったら、その時は「人権」がそのヒントになる可能性があります。ここで可能性というのは、人権もまた近代の歴史のなかで誕生し育ち、社会の動乱の中で激しく揺れ動きながら成長してきた思想だからです。

 最後に、このサイトの人権メータという仕組みは、これまでよりも深く広い範囲の討議が必要という判断に基づく私の提案です。ご活用、そしてさらに改良を重ねていきます。(2023.4.7 千葉)

東アジアの戦争の危機は幻想か?

 東アジアの戦争の危機は幻想でしょうか?

 戦争が政治の延長にあり政治の基礎には経済があるという歴史の教訓を踏まえれば、過去一世紀の間に植民地支配を打ち破り、内部の左右対決を克服して経済大国に成長した中国と、資本主義の宿痾に憑りつかれ衰退著しいかつての軍事大国アメリカの「見果てぬ夢」を追うかの戦争戦略が東アジア地域で燃えあがる危険は大きいとみなければなりません。

 しかし同時に私たちは、人類が平和の下で自由に生きるために人権思想を創造、発展させ、政治権力の圧政と闘い、激化する戦争の惨禍を繰り返さぬため、たゆまぬ努力を重ねてきたことを忘れてはなりません。

 現在の日本人の多くは、社会秩序の折り目の中に埋め込まれている差別や抑圧を甘受し、戦争への反省すら忘れているようにも見えるけれど、ひとりひとりの心のなかの自由や平等への意志をけっして捨て去ったわけではない。そのように信じたいと思います。

 この企画のテーマは「戦争」と「人権」です。懸命に学び、熱く議論する習慣を共に身につけていきましょう!

戦争は止められるか?

答えは「できる」です。そのためには、まず自らがそれを心に誓うこと、次にそれを言葉にして人に語りかけること。そこからすべてが始まります。そのために学ぶべきことは豊富にあります。

“いじめ”をなくすには?

答えは「見ている人にならない」ことです。いじめは消さなければならない「小さな火」。見て見ぬふりをするのが一番いけません。イジメはいけない!って言う勇気を奮うことです。

TBS『報道特集』2023年1月放送
TBS『報道特集』2023年1月放送